会うたび「学生かと思った」と言われますが、一応3月から教員として働くなか、頻繁に思うことがあります。
先生たちはそれぞれに、どういった能力を育ませようと、いろんなことを考えながら、
うまいこと仕掛けをしているということ、努力されているということ、
です。
この先生はこういうやり方か、あの先生はああいうやり方か、と一見してわかることもあれば、その裏の意図を聞いて、あぁなるほどなぁと思うことばかりです。
学生として受けているときには、気づかなかった配慮が実は沢山あるということがわかりました。
いま思えば、有難かったです。
そんななか、日独の交流に奔走されている、筑波大のドイツ文学の相澤先生によるBaumkuchenの会に毎週参加しています。
http://www.germanistik.jp/baumkuchen/
(集合写真のどこかに私もいます)
一日一日は、なんてことのないように見える楽しいパーティーだったり、日独それぞれの文化紹介の発表・議論だったりするのですが、この「気軽さ」を「ある程度以上の人数規模」を持って継続するのは本当に推し量れないほどの努力と器量がマネージメントする教員に必要だと、参加させていただきながら感じます。
また、学生さんもフランクで素晴らしいなと思います。
必ずしもドイツ語が喋れるわけでなくても(また喋ろうとしているわけでなくても)、いける場所があるというのはいいですね。
結局は顔を合わせてささやかな交流をはぐくむことが、国の規模で大きな流れをつくるのだと思います。
ここで何かを吸収した学生さんたちは、いつか未来でこの経験に根差したなにかを花開かせるのでしょう。
一方で、私もまだ新米若手教員・研究者として、大先輩の先生たちから非常に手厚く面倒をみてもらったり、チャンスをいただいたりしています。Baumkuchenの会でも、私が学内でやっているコミュニティガーデンのプロモーションをかなりやっていただいています。
最近、学生の未来はもちろん、自分自身の未来にも、わくわくしています。
(自分自身について言葉にするとちょっと傲慢というか気持ち悪いあたり典型的な日本人チック)
とか、未来に希望をいだくようになったのは、教育に携わるようになったからなのかもしれません。この世界に入ってよかったです。