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こんな風に日々の色々を考えてみる

緑地計画・造園学な研究者。欧州を中心に、世界のあちこちに出没。大衆的目線からいろいろ捉えてつづります。 メインHP → http://npom.ehoh.net/

根本的に変わらない日本の問題

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根本的に変わらない日本の問題

一時帰国時に、約20年前に同じくリンカーン大学の客員研究員として2年滞在されていたプレックの社長さんにお会いしました。
帰国されるときに、持っていた本をすべて大学図書館に寄付して、私のコーナーができたらしいのよ、とおっしゃっていたので、見てみたいなぁと思い、ついにいま探検してみました。

特に登録とか必要ないので、外来者も普通に入れます…



ここです。
11月の写真ですが。合成したみたいに綺麗なグラデーションの青空ですね!

まずびっくりしたのが(おそらく)新刊コーナーにあった「農業農村工学論文集」。
もちろん日本語です。
誰が読むのか、そして誰が購読を決定したのか。
気になる…


そして、外国語の本のコーナー。
Lewy HideoさんのShinjuku Paradiseなる本もあり、ドイツ語だったのでさらにびっくりし、なんだろうこの本は…(小説かな)と思いつつ、隣に目を移すと、「国際関係学がわかる(AERA Mook)」発見。

1994年発行だったので、おそらくこれは社長さんの寄贈された蔵書なのではないかと思いました。

これをざっくりと読み漁ってみると、20年以上前に発行されたものにも関わらず(あぁ1994ってもうそんなに古い数字なんですね…)、日本って国際問題に関しては根本的に何も変わっていないんだなぁと思いました。

「国際関係学」に関連する沢山の研究者のインタビューが各人見開きで載っていました。
多く指摘されていることには、
・日本の立ち位置の理解の不足
・提案力の必要性
・語学力の欠如
・語学習得の肝(その地に身を置き、その言語に浸る時間をできるだけ増やし、集中し、恥を恐れず挑み続けること)
・偏見の存在
・受け身すぎる性格
・人材育成の必要性
・英語でしっかり論文を書くということ
こういった内容に関する発言が多くありました。

なんだ、今と全く変わらない…
20年で、変われたことは何かあったのでしょうか。
(もちろん自分自身も全然足りません)

人口も多く、基本的には豊かで、成長を経験しつづけてきたので、大きくなってしまった船の舵を切るのは大変なのかもしれません。

でも、このままでは氷山にぶつかるような気がしていて、
そのためにも私自身も(つらいけど)あちこちに身を投じて挑み続けて、そのつらさと興奮を携えながら、後進たちの育成にはげみたいなぁと思うのでした。
本当、つらいんですけどね…
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