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こんな風に日々の色々を考えてみる

緑地計画・造園学な研究者。欧州を中心に、世界のあちこちに出没。大衆的目線からいろいろ捉えてつづります。 メインHP → http://npom.ehoh.net/

一方からは厳しく、反対からは緩い国境

博士論文を副査の先生方にお渡しして、憔悴しきった状態で一週間ほど、ドイツ・オーストリアで羽をのばしてきました。来年お世話になるであろう方々や、これまで出会った友人達に再会して元気をとりもどしてきました。
(まだ最終審査と、論文修正の日々が待っています。投稿論文の直しもあるので、この一週間おやすみした分、年末年始も粛々と作業です)


今回、ウィーン⇔ミュンヘンの行き来には初めてバスを使ってみました。
Flixbusです。ウィーンはErdberg駅からすぐのバスターミナル、ミュンヘンは中央駅近くのバスターミナルが発着地点になります。



車内ではそこそこ不安定なwifiが使えます(笑)
あと、座席によっては電源があります。ほぼないですが…(たまたま隣になった子が電源を探してて、一緒に探したけどわたしたちのところにはなく、案内をよく読んだらサインのあるところにしか電源はなかったらしい)


さて、オーストリアからドイツに入るときは、国境を越えてすぐ、アウトバーン(高速)を走り続けるかと思いきや、路肩(?)にとまって、警察によるパスポートコントロールの開始。

わたしはスタンプが多すぎたり、あとかつてオーストリアの滞在許可をとった記録が書かれていたりするせいか、「VISAもってるの?」とか、「何日間いるの?」とか聞かれました。
いったんパスポートは回収され、そのあと(一見)特になにもなされず返されました。


一方、帰り、ドイツからオーストリアに入るとき。
なにもなくスルーでした。

おかげで、所要時間は30分くらい短かった気がします(笑)


国境検査のないさすがのゆるやかオーストリア。


両国ともいちおうシェンゲン協定内ですから、厳密にはチェックしなくてもいいとは思うのですが、それでもきちんと管理をするのがさすがドイツだなと思いました。お国柄の違いでしょうか。
あとは政策か。ドイツはきっと戦後増やしすぎた移民の問題でセンシティブになっているはず。保守的になってるのではないかと思います。一方オーストリア、特にウィーンは、もともと多民族国家が歴史上ベースになっているため、比較的移民受け入れに寛容なのだと思います。隣国スロヴァキアの都市ブラティスラバと連携して都市圏開発していますし…(今回ブラティスラバにも数時間だけですが遊びに行きましたが、道中でときどき新規開発の様子がみられました)

だからそこまで人の移動も厳しく管理しない…という私見です。



バスでの国境越え、歴史とか文化とか、政治とか、読み取れて面白い経験でした。
(ちなみに、以前オーストリア⇔イタリアをバスで行き来したときは、行き帰りとも乗車前にパスポートor滞在許可証をチェックされました。民間でなくオーストリアの国鉄が運行しているバスだったからか、そこはちゃんとしていました。でも国境で止まったり警察とかは来たりしませんでしたが)


いま、キュッヒル真知子さんの「青い目のヴァイオリニストとの結婚」を読んでいて、「外国人との摩擦に対してはほぼ無菌状態で免疫が出来ませんでした(p.149)」「常に隣国と接触があり、いかに自国を守るかという意識を培われて育ったヨーロッパの人々の感覚はその地に住んでみて肌で感じなければ中々理解しがたいものです(p.153)」という表現に同感し、これらは外交の話ではありましたが、ちょっと逸れて国境の話でも日本にいると全然意識しないよなぁと思い今回の記事を書いてみました。

友人と話していても、あまりピンと来ないみたいです。(でもだからこそ、日本は平和で独自の文化が育まれてきたと思うので、それを悪いといっているのではありません。反対に良いといっているわけでもなく、ただ事実として、わたしたちの特性がそうであるという認識をしているという感じです)




※ とても興味深い本なので、この本についてはまた記したいです。
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