最近、ドイツではPegidaペギーダが目立ってきているそうです。
ペギーダはドラゴンボールのあの王子とかではなく、
"Patriotischen Europäer gegen eine Islamisierung des Abendlandes (
西洋のイスラム化に反対する欧州愛国者)"
の頭文字をとった略称です。
昨日のDie Zeitの記事にも出てました。
http://www.zeit.de/gesellschaft/zeitgeschehen/2015-01/pegida-internationale-presse
ペギーダvsペギーダ抗議者という構図があるらしく、わたしがミュンヘンにいたときもちょうどペギーダへの抗議運動が計画・実行されていました。その日の朝にネットのニュースに載ってたかな… ミュンヘン大の友人たちもその話題を自然と出してきたし、ホットなトピックなようです。
その友人たちと大学近くをぷらぷら歩いていたときに、彼らのさらなる友人に遭遇しました。見た目、トルコ系か、中東系の出自(つまりイスラム圏に関わりがあるはず)という出で立ちでした。
そして少し彼らと話したあと、「これからペギーダの抗議活動にいってくるんだよ~」と言って飄々と去っていきました。
そんな、軽い感じで日常で人種関連の運動に触れ合うなんて、日本ではなかなかないな、と気づきを得るのでした。いつか日本もそうなるのだろうか。いや、国民性的にどうかな…
前回に引き続き、移民問題は難しいです。何が正解とかないですし…
でも近年、どこも保守的な方に触れつつある気がしますね。なぜなのでしょう。文化とか、経済とか、いろんな要因が絡んでいるとは思いますが。それか、一方の極に近づくと反対の極にゆりもどされるの繰り返しなのかもしれません。
今回の場合は、移民が増えすぎたので、減らして本来の国民の利益を守りたい方向に振れてきた…という感じで。
誰が「本来の国民」なのだろう、とかはまた長々と、しかも答えの出ない話になるのでここではやめます。
ちなみに、ペギーダは最近のトピックなのでさすがにwikipediaもないかなと思ったら、相当に詳しく情報が出ていました。
ここ(wikipediaへ)
どなたかわかりませんが執筆者に敬服です…
わたしが滞在していたときの、12月22日のミュンヘンでの抗議活動も書かれていました。まさに。早い。
調べると、ドイツについて書くプロジェクトチームとか、wikipedia上で組織されているんですね。表記の統一とか、合意をとったうえで各自が内容執筆。文体や客観性なども、目を見張る感じで、これぞ現代知のあり方だな…と思います。
(もちろんwikipediaだけが知のあり方のすべてではなく、集合知であると情報の性質を理解したうえで、情報とコミュニケートすることが必要と考えています)