明日11月23日(月・祝)の朝日新聞全国版の朝刊、特集面にほんの少しだけ私のコメントが掲載される予定です。難民特集です。
なお、オファーが来たわけではなく、一市民として、twitterで意見募集がなされていたとき、送った結果、電話取材のうえ掲載いただくことになりました。
大変センシティブな話題で、記者の方に書いていただいた文章上、難民を受け入れるべきなのか否か、私の立場について誤解がうまれるかもしれません。ですので、炎上を防ぐ意味でも^^; こちらに先に説明を記載しておきます。
私はまだ難民を受け入れる方がよいのか、あるいは受け入れるべきではないのか、答えは出しておりません。日本の特有の地理的条件による文化の特徴もあり、ある程度閉じて守らなければいけない一方、国際情勢もものすごいスピードで変化しており、国際的な立場や人道的見地から受け入れも検討する段階に達するかもしれません。かなり難しい問題です。
あくまで、今後、政府が難民を受け入れる可能性があるという前提で、そうなったときに急に対応しても難しいため、備えをするべきでは、という主張です。
私の考えを補完する参考資料として、つい先ほど日本造園学会関東支部大会にて発表したスライドを公開いたします。
なお、難民に限らず、日本人同士であっても、様々な人が触れ合って理解しあい、居場所を見出せる空間が都市に増えるとよいと思うので、コミュニティガーデンが増加する空き地などにたくさんできていけばよいなぁと思っています。特に、高齢者の方が増え、若い人も子育てなどで苦労するので、多世代で地域の助け合いができるプラットフォームとなればよいと思っています。
多面的な機能に着目して、そのなかの一つとして移民問題に着目し、コミュニティガーデンの研究を行っているとお考えいただければ幸いです。
ただ、一個人としての想いとしては、もし困っている人がいるならば、力を貸すべきですし、難民の方を受け入れたいと思います。国際的にも、対岸の火事です、ではいられないと思います。
社会保障的にも、おそらくこのままだと日本は破たんします。これまで人間は増えすぎたとも思うので、人口減少自体はむしろポジティブに捉えて新たなことにチャレンジしていきたいですが、スピードが急すぎます。その意味で移民や難民の受け入れはひとつのソリューションになる可能性があります。
しかし、ドイツでもいまだトルコ人ゲストワーカーの問題を抱えているように、ただでさえ難しい移民・難民の統合。
まして「違う」ことに耐性のない日本人に、難民・移民受け入れはいまのままでは厳しいです。治安上、「危ないにおい」を察知する能力が必要とされないところに暮らしてきたことも不安要素です。安易に受け入れることだけはしてはいけないと思います。
しかし、歴史上をみて、日本は変わらないもののうえに異質なものが取り込まれて、今という断面の文化につながっていると思います。顕著なイベントとしては文明開化が挙げられます。
行き詰った感のある日本に、「違う」人たちが入ってくることによって、大変かもしれないけど新しいことがバンバンうまれてくるかもしれない、そんな面白そうな未来もあるのではないでしょうか…
そういうチャレンジングでエキサイティングな未来を、真剣につくっていく準備をしたいです。
コミュニティガーデンがその一つの素材になるはず!と信じて研究をしていきたい。
とあんまり強気で書くと小心者なので怖いのですが、そう思っています。
正直、恥ずかしいことに、ここ数年になり、様々な国の様々な社会における、様々な人々の生き方を見て、ようやく政治や世界情勢に興味が持つようになったのですが、今回この話題がわたしたち世代が真剣に自分たちの未来を考えるきっかけになればと願い、研究を通じて訴えていきたいです。
一歩を踏み出し、小さなひとつを何か変える勇気でしょうか。